スカイプレッスンの実例 初級レベルの場合

スカイプレッスンって会話が主体になりそうだから、初心者の生徒には無理なんじゃないかと思っていません

か。

 

お互いの言っていることがわからなくて沈黙になったらどうしようって不安に思うかもしれません。ここでは私

が実際に体験した初級レベルの英語学習者の例をご紹介します。この例では基本的に私は英語で話し、日本語で

質問された時だけ日本語で答えています。このレッスンの方法はほかの言語のレッスンにもお使いいただけま

す。

 

初級レベルの学習者は、当然まったく目標言語が話せません。ではどうしたらいいでしょうか。事前準備とし

て、語彙は絵カードの代わりに画像を用意してブックマークしておきます。オンライン英英辞書や和英辞書のペ

ージも開けておきます。さらに、導入したい場面の動画を探して用意しておきます。

 

レッスンが始まりました。にこやかに挨拶をして、相手の緊張を解きます。語彙の導入に画像を使ったところ、

新出語彙と同時にすぐに理解してくれたのでわかるようになりました。矢印で画像を示しながら「Aですか?B

ですか?」「何ですか?」などに膨らませることも簡単にできました。文法説明は生徒の求めに応じて日本語を

使うこともあります。

 

その後、会話の内容を生徒に合わせていきます。「Yes?/No?」を早めに導入すると会話が膨らみます。食べ物も

人気のコンテンツです。値段に興味があるようであれば数字を導入していきます。生徒が知りたい単語がある時

にはSNSに英単語を書いてもらいます。それをオンライン辞書ですぐに調べてその場で答えます。その生徒が知

りたかった言葉のストックがどんどん増えていきます。同時に英語で話せる内容も増えていきます。

 

場面を説明したい時には動画の出番です。たいてい目を輝かせて見てくれますし、記憶に残るようです。ずっと

後になって「あの時のアレ、忘れられません。」と言われることがあります。動画を使うと場面がわかるだけで

はなく、どんな立場の人がどんな風に話すのかまでわかるので理解を助けてくれます。

 

もちろんディクテーション(書き取り)にも使えますし、会話練習もできます。理解が難しかった場合に備えて

二つ以上の動画を用意しておきます。語彙、文法、場面、すべての理解ができたところでロールプレイへと進み

ます。

 

レッスンに慣れてくると、生徒が自分のパソコンで画像を探して「これは英語で何ですか?」と送ってきたり、

自分が話したいことを説明するために動画やサイトのリンクを送ってきたりと、積極的に私に働きかけることが

増えてきます。生徒主体のレッスンがそこにあります。

 

いかがでしたでしょうか?講師側がしっかり準備をしておけば初級レベルの段階でも必要以上に日本語を使うこ

となく講師から生徒に、そして生徒から講師にコミュニケーションをしながら意欲的な語学学習が進められま

す。さらに、初級レベルだからといってレッスンは積み上げ式に限らず、生徒のその時のニーズに合わせた多様

なレッスンができることもぜひ心に留めておいてください。

 

< 04.スカイプレッスンの場合の注意事項 

INDEX  

06.スカイプレッスンの実例 試験レベルチェックの場合 > 

 

無料体験レッスン申し込みはこちら