1.社内英語公用語の成功によりグローバル化を実現した楽天の英語学習法

社内英語公用語の成功によりグローバル化を実現した楽天の英語学習法

楽天の三木谷社長が2010年に社内英語公用語化を宣言して数年が経ったが、当時、大きな注目を集める中で、日本人同士が英語でコミュニケーションを取ることに意味があるのか、といった声もあり、物議を醸した。しかし、楽天はそうした懐疑的な見方をよそに、着実にグローバル化に取り組んできたように見える。

この取り組みには、3つの狙いがあった。1つ目は社内のグローバル化。高齢化や少子化などで縮小が予想される日本市場にとどまっていては、大きな成長はこの先見込めない。楽天は世界のIT企業をM&Aで買収し、グローバルでのサービス展開を加速している。

2つ目は、事業部間での情報の共有化。楽天には事業部同士で情報を共有し、成長につなげる文化がある。海外展開を視野に入れるのであれば、英語でのコミュニケーションは今後ますます必要になるだろう。

3つ目は世界的に優秀な人材の確保だ。グローバル化した人材市場で戦うには、日本だけでなく、インドや中国など世界中から優秀な人材を採用する必要が出てくる。海外展開で楽天の知名度が高まれば、海外の意欲的な人材が自分から応募してくるようになる。現在、楽天のエンジニアは採用の80%が外国人だという。

英語化の取り組みで、TOEICスコアを社員の昇格・昇給など人事評価に組み込んだ。これにより、社員たちは本気で英語学習に取り組んだ。Atlasマンツーマン英会話にも多くの楽天社員が通い、その結果、約4年で全社員の平均スコアは250点もアップし、800点を超える人も半数以上に達している。

楽天が社員の英語力を評価するのにTOEICを採用したのは、個々の成長を5点刻みに数値化できることを確認できたことに、メリットを感じたからという。では、楽天の社員たちはどのようにスコアアップを実現したのか。

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