三木谷社長も含め、英語がデキル人のノウハウを全社で共有

三木谷社長も含め、英語がデキル人のノウハウを全社で共有

楽天は、三木谷社長の社員全員にグローバルな人材になってほしいという強い思いを伝えながら、ゲーム感覚で事業部ごとにTOEICのスコアを競ったり、大幅なスコアアップを果たした人の成功事例を共有したりするなど、社員全員でポジティブに取り組める環境を整えている。

例えば、TOEICスコア別にゾーンを設定して毎週実施している朝会で月に1度各ゾーンの割合を公表している。どの事業部がどのゾーンにいるのか明らかにし、各事業部の平均スコアのベスト10とワースト10を発表している。

そうすることで、事業部ごとに趣向を凝らした取り組みを考え、それを朝会で発表して共有するという好循環が生まれている。そして、スコアを大幅に上げた人に、英語の勉強法についてヒヤリングをし、TOEICスコア別に最適な学習教材や英会話スクールなどをまとめ、社員に推奨している。

英会話スクールなど外部から専門家を集めて英語のレッスンを行い、TOEICスコアが目標に届かない人には、マンツーマンでレッスンとカウンセリングを行い、自宅学習の勉強法を一緒に考えるといったフォローも行っている。

様々な問題やプログラムを提供し、こうした中から自分に合った方法で、毎日コツコツ継続して英語を勉強することがTOEICのスコアアップには必要なことなのだ。

社内英語公用語化の宣言をした三木谷社長は、英語学習に取り組む社員たちをどのように見ていたのか。

英語に慣れない人が会話の中で言葉に詰まると、英語のできる人はついイライラしてしまう。しかし、三木谷社長はそんなときも落ち着いていて、相手に「リラックス!」と声をかけて安心させたり、相手の言葉を引き出すフォローをしたりしているのがテレビの特集番組などで見て取れた。

もともとアメリカの大学院に留学した経験を持つ三木谷社長の英語力にも、さらに磨きがかかっているようだ。三木谷社長は毎日、世界中の経営者や社員達と英語でコミュニケーションをとっているうえ、英字新聞や英語のニュースを聞いている。

全社員の半数以上が800点を超えた今、楽天の社内英語公用語化は、次のステージに向かっているようだ。今は、より高いレベルの実践的な英語運搬能力の向上を目指しているが、今後は英語でのコンバ―セーションやディベートのトレーニングなども行うようだ。英語公用語化の当初の狙いを達成しつつある今、今後は海外での業務を経験する機会を増やすなど、グローバル化をさらに進めていくだろう。

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