7.アメリカ企業の決算書(英語)をビジネス英語教材にする

アメリカ企業の決算書(英語)をビジネス英語教材にする

せっかく英語を勉強するなら、ファイナンス(会計)などの仕事にも役立つ方法がいい。そんな人は英語の決算書を活用したい。決算書には企業の生きた最新情報が凝縮されていて、書店にあるビジネス書よりも内容は濃い。それがインターネットから無料で入手できるのだから利用しない手はない。

決算書は数字の羅列と思われがちだが、実は文章がほとんどを占める。企業の基本理念や専門分野、投資金額、リスクなどその企業の言語でわかりやすくまとめられているため、読み物としても面白い。

実は、使われる英語の表現もとても簡単だ。決算書は世界中の株主に理解してもらうために、簡単な表現で書かれていて、文法は中学英語レベルだ。単語も特殊なものはほとんど出てこない。

また、決算書を読むことに慣れてくると、徐々にCNNやBBCなど海外の経済ニュースも自然とわかるようになってくる。経済ニュースで使われると単語や言い回しのほとんどが決算書に書かれている表現と同じだからだ。

決算書は、インターネットで簡単に手に閲覧できる。興味のある企業の決算書を入手することからはじめよう。

英語の決算書とは、投資家向けに簡単な英語で書かれた業績報告書のことだが、正確には10-K(年次決算書)と10-Q(四半期決算書)と呼ばれる。アメリカの証券取引所に上場する企業が、その株主や見込み客に向けて作成する業績報告書のことだ。どの上場企業も書類は厚いが、簡単な英語で構成されている。

グーグルで、「企業名 10K」で検索すればすぐにその企業の決算書が表示されたサイトに行ける。後はPDFファイルをダウンロードして印刷するだけだ。アメリカの上場企業の最新情報が詰まった書類が無料で手に入るのだ。

企業が何を目指して活動し、どういった事業で収益を得ているのか説明するページがBusiness。最初のOverviewだけでもじっくり読んでほしい。本来は株主向けの文書だから、その企業のビジネスモデルが潜在的に抱えるリスクも書かれている。

また、会計ベータページには、売上高や利益のほか、研究開発費や一般管理費など、どういった分野に重点的に資金を投入しているかがわかってくる。勘定科目では見慣れない単語にぶつかることもあるが、同じIT用語が頻出するからすぐに慣れる。わからない単語はスマホの辞書機能を使いこと。

Businessで起業の内容をRisk Factorでリスク要因を理解した上で、この連結損益計算書などの会計データを読むと、企業の全貌が見えてきて面白い。損益計算書のページには数字が並んでいて少し読みづらいが、大きく売上高、経費、利益の3要素にわかれているだけの単純計算書と思えばいい。勘定科目の頻出単語を覚えておけば、すぐに読むこなせるようになるはずだ。

決算書と聞くとつい難しいものと考えがちだが、聞きなれた単語がほとんどで、意外とサクサク読むことができる。Salesやincomeなど簡単な単語や言い回しに慣れてくると、同じような単語や言い回しで構成されている海外の経済ニュースも難なくヒアリングできるようになり、ついには日本の経済ニュースもわかりやすくなるオマケもついてくる。

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