ICT (Information and Communication Technology)とは、情報通信技術を意味し、ITよりも「通信」を強調したい場合に使われることが多い専門用語です。日本政府はIT政策などITというキーワードを使用していましたが、最近はICTと呼び始めています。この背景には、コミュニケーション(通信)抜きではITを考えられなくなってきたことがあげられます。
Atlasマンツーマン英会話のオンラインスクールe-Atlasの多言語学習においても、WBT(Web Based Training),Moodleを中心とするLMSといったICTを利用した第二言語教授法や学習法に2004年以降から注目し、アトラス株式会社Webマーケティング事業部内で研究を続けてきました。しかしこうした語学学習の先端化により、本当に語学学習は身近になり、効率的で安価なものになりました。想像を超える速さで発展しているICT技術・環境を前に、弊社では一歩離れたところから、現状と将来の方向性を決めておく必要があるのです。
また、ICTの発達や普及により語学学習は教室やチャットルームを超えた局面を迎えています。語学学習へのICT導入と、いつでもどこでも自宅学習できる環境が今後の語学学習の切り札になることは確かですが、その導入をめぐって、新たな問題も提起されています。
さらに、「コミュニケーション」について考えると、ICTは教室やチャットルームという閉ざされた空間から開放して、外国文化との出会いの場を創り出し、外国人講師との対話の機会をさらに生み出すことを可能にします。
語学学習への実際的な応用はとても限られています。弊社に在籍しているような研究者は少数で、長期的継続的な実践をしている研究者はさらに少ないのです。最適な語学学習環境とは何かを考えるとき、学習者の年齢、学習年数と経験、言語能力の熟練度など様々な要素を考慮しなくてはなりません。
本コラムは、このように急速に変化する社会のもとで、語学教育がどのようにICTと関わっていけばいいのかを考えながら、その論理的背景を解説するとともに様々な実践例を紹介しています。
はじめに語学学習におけるICT活用への弊社の研究理論とそれを知ることによりICT活用の重要性を紹介しています。さらに学習モデルを構築する必要があり、言語習得理論に基づくICT利用の学習モデルを紹介しています。そして、語学学習のICT活用の本体であるデジタルコンテンツの意義と利点を出し、デジタルコンテンツとマンツーマンレッスンに特化した方法を紹介しています。
実践では、外国語学習という観点から、英会話・英語・韓国語・中国語・フランス語・スペイン語・ドイツ語や他の言語における活用事例を紹介しています。WBT, Chat, Moodle, LMS, Flash, e-learningなど、ICTに関わるキーワードは様々ですが、これまで「いつまでたっても情報技術を上手く活用できない」といわれてきた語学学習でしたが、弊社を通じて活用できるものになったことを紹介していきます。