小学校に「外国語活動」が導入されてマスコミでも大きく報道されました。しかし、注意が必要なのは、小学校の英語ではなく、小学校の外国語が導入されることになったということです。実は文部科学省の学習指導要綱では、中学校も高校も教科名は英語ではなく、外国語なのです。外国語教科の中に、1つの科目としての英語があるだけなのです。小学校でも当然「外国語」として扱われるはずが、小学校英語として議論されてしまっていたのでした。
小学校の外国語活動の話から始めたのは、英語とともに、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、韓国語、中国語、タイ語、ポルトガル語など10カ国語以上のコースを持つAtlasで、英語以外の語学レッスンの認知について是非触れていただきたかったからです。英語中心の現在の日本で、投資が必要なICT利用の分野では、英語以外の言語を扱う場合、英語にはない苦労がかなりあります。
コンピューターに詳しい人の中にも、コンピューターで英語以外は扱えないという人が多くいます。なぜならコンピューターはアメリカで開発されたものだからと考えている人がほとんどだからです。英語以外の言語を扱うことにはある程度の困難が伴うということを理解していないIT技術者が多いのでしょう。弊社は、10年以上前から英語以外の多言語でもずいぶんいろいろな試みをしてきました。
扱う内容は、eラーニングですが、少ない予算をやりくりしながら、理解ある多言語を話すヨーロッパ系のインストラクターや言語学者の援助を受けて、息長く続けてきた成果でもあります。基本的には、方法を真似れば、どこでも取り入れることができるものだと考えています。
使用しているe-Atlas2.0バージョンは、インターネット回線とWebカメラだけになります。これらはMessengerやSkypeでもできるのですが、画像の質が低く、音声も途切れ途切れに聞こえてくる欠点があります。
このように英語以外の5カ国語でマンツーマンレッスンを受けているe-Atlasの受講生に記述式のアンケートを行い、次のような回答がありました。代表的なものをあげると...
受講生たちは英語をある程度話せ、第3外国語であるそれぞれの多言語の基本形をすでに習得している。e-Atlas2.0バージョンはSkypeやMessengerなどと比べても音質、画像ともに、比較にならないほど上質で、スムーズな対話ができるのだ。